新体制での如学会の主な運営方針

1.「会則」「規定」の改訂と新規制定(今年度実施済)- 総務委員会

「会則」のうち、既に現状にそぐわない内容の部分、新規に追加変更を要する部分の改訂を行なった。
「理事規定」「職域幹事規定」「地域幹事規定」「学年幹事規定」「学年理事・学生幹事規定」などを新規制定。

2.「幹事会」「委員会」組織の改組(実施済)- 総務委員会

従来の「幹事会」を「常任理事会」と改称し、従来の幹事を改選、再選して新たに「常任理事」とし、
ボランティアながらも自覚とプライドをもって働き、所属先へのエクスキューズに配慮した呼称とする。

3.「理事制度」の創設(実施済)- 総務委員会

従来の「幹事」を「常任理事」として、それ以外に大企業などの組織に在籍する要職クラスのOBを中心として「理事」就任を要請する。
従来のような幹事会、委員会に毎回出席できないが、随時参加してもらうかたちでの存在も重要と考える。
特に、必要な如学会の人事、イベントでの集客、会員の招集、会費のとりまとめなどの手配に力を発揮してもらう。
他に、従来の「職域幹事」、「地域幹事」を「職域理事」、「地域理事」とする。

4.「戦略会議」の創設(実施済)- 総務委員会

各委員会では、専門化してタテ割りの議案を検討するが、「戦略会議」では委員会横断型の議事をとり上げ、タテ割りでは解決の困難な難題を協議する。
例えば、重要な「会費増強」に関しては、財務以外に総務、会員、広報、ときに事業の各委員会協働の討議の必要性があり、「100人展の出展募集」に関しても同様であり、そうした際に「戦略会議」を随時開催する。

5.「青年委員会」の創設(実施済)- 青年委員会

卒業生として社会に出ている40歳以下の若い世代から委員を選出する。
一方、既に卒業生でありながら、大学院生として在籍している各学年約35人の内から各研究室1名ずつを選出する。
(現在2年目の作成に入っている「イヤーブック」制作委員会に準ずる各研究室選出委員)
若い世代に共感を得る発想を生かし、創造性に富んだ企画を重視する。
年輩のOBから若年のOB、そして大学生、大学院生を結ぶ位置づけとし、若年層をまとめる。

6.「学生理事・幹事制度」の創設(実施中)- 総務委員会

大学院に在籍の各研究室代表に如学会「学生幹事」になってもらい、その内有望な数名を「学生理事」として理事会にも出席してもらう。
学生如学会や学生との緊密な連絡役を担い、学生の意見の重要な代表者となってもらう。
一方、「学生如学会」の各研究会会長、副会長も「学生幹事」として大学祭に向けての連携体制を築き、卒業後も各研究室代表ともども「理事」として活動してもらい若い層をけん引してもらう。

7.「実質正会員増強策」の実行(実施中)- 会員委員会

「実質正会員増強策」により、会の活性化と財務の改善を図る。
若年層の補強のため、青年委員会、研究室幹事、学生幹事、職域理事などを通して、若年層へのメリットのある「連帯性」と「持続性」を浸透させる。
先輩会員も若年層の活動しやすい環境づくりに配慮する。

8.「産学連携制度」の創設(実施中)- 事業委員会

「如学会」としての原点であり、その最たる「強み」と「特徴」は、現在、あるいは過去に企業に属している社会人ということである。
企業と大学、建築学科教室、学生を結ぶ様々な接点を探ることを試みる。
OBによる就職、進学の相談、斡旋、企業の技術研究所、工場等の見学、メーカー関係者による製品説明、広報の援助、協賛企業の開拓、「100人展」の際の出展者、出展企業と学生の接触の機会の提供など。

9.「建築100人展」の刷新、発展的継続(実施中)- 展示委員会

7年目となる「建築100人展」は、如学会の「同窓会」、「作品発表」、「活動報告」、「補助財源」などの様々な意味において、最も重要な行事として定着している。
今後は「テーマ性をもたせる」、「特集のコーナーを設ける」、「多分野から出展を促す」、「個人出展と会社出展の双方を可能にする」などの様々なアイデアを実践に移し、新鮮さを維持しつつ発展的継続を図る。

10.「特別講義」(寄付講座)の発展的継続(実施中)- 特別講義委員会

毎年の如学会としての学生向けの「寄付講座」である「夏期特別講義」は、各回OB16名の特別講師により開催され、過去6回で、既に計100名を超すほどの実績を重ねており、主に大学1年生へのたった1回のレクチュアだけで終わらせてはもったいないくらい
貴重なものである。OBが聞いても十分な話題性があり、技術的にも実に優れたものである。
講演に向けて、大変な時間と労力を割いてまとめてくださっている毎年の特別講師には敬意を表し、今後、特別講師には建築学科教室から「特別講師委嘱状」を発行する予定である。
来年度から「Ustream」やTV、インターネットで発信する予定である。来場し聴講できなかった教員やOB達が同時生中継で見れ、録画鑑賞も可能とする。聴講生を今後3年生対象に引き上げることも検討する。

11.多方面のOBの参加を可能とする「事業計画」の策定(検討中)- 事業委員会

多世代、多分野のOBの方々の同時参加の企画は難しいので、複数の多方面に亘る企画を立案する。

12.「各種建築系非営利団体」との連携(検討中)- 事業委員会

建築系非営利団体である日本建築家協会(JIA)、建築業協会(BCS)、日本建築士連合会、日本建築学会、各大学OB会などとも連携し、一層広く「如学会」の認知を図り、イベントの参加など交流を促す機会を開拓する。

13.「顕彰制度」の創設(検討中)- 総務委員会

建築界の著名な各種顕彰制度とは性格の異なる「大学のOB会らしい顕彰制度」を創設する。
多くのOBの優秀な業績、努力を評価して、顕彰し、社会での一層の活躍の後押しをする。
例えば「蔵田周忠賞」、「廣瀬鎌二賞」(計画・意匠系)、「江口禎賞」「材工系)などのほか、「構造」、「設備」、「材料」、「工法」、「環境」、「施工」、「奉仕活動」、「執筆活動」など広い分野を対象として制定する。
大学院生の修士設計、修士論文に対しても如学会から新たな顕彰制度を設ける。
その年の画期的、卓越した業績に対してばかりではなく、実績を重視した「功労賞」的な意味あいのもの、登龍門としての「新人賞」的な意味あいのものも検討する。
年によって「該当者なし」でもよい。

14.「建築塾・午餐会」の創設(検討中)- 事業委員会、特別講義委員会

年1回の「講演会」や「如学会トーク」以外に、「より小単位での」OB仲間の話を聞ける集まりとしての「ミニ・トーク」を開催する。
特に前述の「夏期特別講義」の特別講師を招待し、レクチュアをあらためてOBとして聞きながらの気楽な昼食会や飲み会を企画する。
もちろん、小規模ながらの出来る限り多くの人の集まれる日時を設定する。
OBとその家族、友人、知人の参加も可とし、新しい交流の場をつくりだす。

15.「如学会アーカイブス」の創設(検討中)- 広報委員会

大学及び建築学科教室に、建築学科OBや、如学会の資料、データの収集、蓄積は一切ないといっても過言ではない。
そこで、かつては「如学会NEWS」で何度か「業績インデックス」と題して、不定期にOBの業績記録を掲載した。
これを含めて、広報委員会でHPも活用しつつ、今後の「アーカイブス」をより体系化していくことを考える。

過去の先生方や、現在のOB個々人の業績の年次の記録をはじめ、優れた業績を上げた如学会の先人達の記録や、任意の各自が記念誌に残したものの保存方法(文書、デジタルデータ)、管理方法も考える。
それらをストックし、閲覧の用に供する「如学会室」の設置もあらためて要望していきたい。